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ときわミュージアム UBE Tokiwa Museum 緑と花と彫刻の博物館

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蜘蛛のいと

蜘蛛のいと

Information

作家名 : 藪内 佐斗司(やぶうち さとし)
制作年 : 1997年
設置場所 : 常盤公園・噴水池付近
素材 : ブロンズ、鉄、ステンレススティール、寒水石
サイズ・重量 : 399cm×500cm×500cm、2070kg
備考 : 第17回現代日本彫刻展、宇部興産株式会社賞

屋外彫刻でありながら、ドームを掛けて疑似的に屋内をつくった作品。芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」をモチーフとして使用し、蜘蛛とその糸に群がる人物(子供)を配置して物語を構成する。蜘蛛の巣が張ってある穴から陽光が差し込み、天国と地獄の物語を劇的に演出する。
物語を構成する68体は、木彫の原形をブロンズで鋳造したもの。鋳造という複製技法を用いて同一像を反復することで、糸に群がる人物の匿名性と多数性を暗示。それが一方で、主人公など動きの違う像を浮かび上がらせる効果を生み出す。
この作品で特徴的なのは、空間を仕切るドーム。彫刻の場合、表面=外形そのものが作品として成立するのが一般的だが、ここでは内と外が反転した構造が採用される。そして外から内をのぞくとそこからまた外が見えるという、内/外のイメージを重層的に反転させた空間を作り出している。
この両義的な内/外によって、作者は生命が誕生する神秘の瞬間を表現する。「ドームは母親の胎内を象徴しています。生命が生まれる不思議さを再認識する機会になることを願っています」と言う。