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ときわミュージアム UBE Tokiwa Museum 緑と花と彫刻の博物館

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宇奈月

宇奈月

Information

作家名 : 剣持 和夫(けんもち かずお)
制作年 : 1993年
設置場所 : ときわミュージアム・彫刻野外展示場北
素材 : ブロンズ
サイズ・重量 : 730cm×55cm×25cm、98kg
備考 : 第15回現代日本彫刻展、神戸須磨離宮公園賞、東京国立近代美術館賞

「宇奈月」は、細い一本の枯木である。季節によって青々と繁る松や桜の樹木たちの隣に立っている。ごくさりげなくたたずんでいるので、常設展示場(※現:彫刻野外展示場)を見物する人たちも、この「宇奈月」と名付けられた彫刻が作品であることに気付かず見過ごしてしまう。ましてや、この枯木が、ブロンズでできた偽物(人工物)だとは思いもしない。
「宇奈月」とは富山県の地名である。作者は宇奈月の森に入り、台風で倒れた風倒木の一本を丸ごとブロンズに型取り、それを再び自然の中へ帰してやっているのである。枝葉は一切つけず、ただ無表情な枯木が青空へ向けてすらりと立っている姿は、人の生涯の孤独そのものかもしれない。根元のあたりがややそり曲がっているのがなんとも美しい。厳しい風雪に耐えて、それでも直立しようとしてきた生きる意志のようなものを感じさせている。