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ときわミュージアム UBE Tokiwa Museum 緑と花と彫刻の博物館

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重力質Ring'03

重力質Ring'03

Information

作家名 : 曽我 孝司(そが たけし)
制作年 : 2003年
設置場所 : 常盤公園・正面入口
素材 : 鉄(亜鉛メッキ鋼板)、アルミニウム、鉛
サイズ・重量 : 390cm×560cm×400cm、950kg
備考 : 第20回現代日本彫刻展、宇部市野外彫刻美術館賞

頭上高くに位置する直径四メートルのリングが、よく見ると、風に揺られて上下していることが分かる。それも先端ではなく、リングを支えているはずの壁面が大きく動くため、不思議な感覚が生じる。
重量感をもたせるために黒く塗装された大きな物体。その動きは、リングが静止したままで、立っている地面の方が揺れているような、反転した感覚まで引き起こしてしまう。
リング内部の動く仕掛けは、重心を点で支えてバランスを取る"やじろべえ"と同じで、非常にシンプルなものである。ただ、先端に鉛を足すことで、重心は極端に先端寄りに置かれる。
当然、重心からの距離が長い方が動きは大きくなり、壁とリングがつながっていない(リングが空中に浮いている)ように見えるのである。偏ったバランスを隠して均一な重さに見せるトリックが、思考と感覚とのズレを生み出すことになる。
地球上の存在は全て重力に支配されており、彫刻の歴史もこの問題を巡って展開してきた。人間が重力を支配することはできないが、一瞬ではあれ、この作品はそこからの解放をもたらす。