2010
9月 20
(月)
17:27
訃報
カテゴリー  彫刻
本文
向井良吉氏が亡くなられました。
宇部市のシンボルでもある野外彫刻「蟻の城」の作者として、名前を憶えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

「蟻の城」は、宇部市ではじめて野外彫刻展を開催した翌年、1962年に宇部をテーマにした彫刻作品として制作されました。

“蟻”の営みと、その営みが作りだした巣、蟻が生活をする“城”、日々の営みと、日々が営まれる生活の場が、緊密に結びついたものである“蟻の巣”の造形に、向井さんは心を奪われていたようです。

材料には、宇部興産の廃材が使用されています。
役目を終えて捨てられるはずのものを、拾い上げ組み合わせて、新しい命を吹き込む、その制作方法には、向井さんの温かな視線を感じずにはいられません。

「蟻の城」のほかに、宇部市には、ときわミュージアムに「炎の踊り」と「四角な太陽?」琴芝街区公園に「懸ける」などの野外彫刻、市立図書館にレリーフ「世界地図から」、湖水ホールには、90点近くの小振りな彫刻作品とデッサンやレリーフ、その他多くの貴重な資料が収められています。

また現在の彫刻野外展示場は、1961年、まだ整備の済んでいなかったときわ公園を視察した向井さんが、この場所を彫刻展会場にと選んだ場所であり、その後も長年にわたり、現代日本彫刻展(現在のUBEビエンナーレ)の開催のために力を尽くしてくださいました。

92歳、9月4日にご自宅で亡くなられたそうです。
心よりご冥福をお祈りいたします。


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