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炭都探訪1955-1975 石炭×彫刻〜未来へのモニュメントのかたち〜湖水ホール

湖水ホール

期間・時間

2020年10月16日(金) ~2020年11月23日(月)  10:00 ~16:00

休館日

火曜日 ただし、11月3日は開館します。

場所

ときわ湖水ホール アートギャラリー

料金

無料

内容

日本初の大規模な野外彫刻展「UBEビエンナーレ」と日本初の石炭記念館の連携企画!

炭都探訪1955-1975 石炭×彫刻 〜未来へのモニュメントのかたち〜

公害問題の克服と産業の転換という大きな変化を乗り越え、日本初の野外彫刻展(現:UBEビエンナーレ)と石炭記念館が誕生した時代1955-1975を、当時の野外彫刻やポスター、炭鉱絵画、写真資料で振り返ります。

石炭記念館と野外彫刻展は同じ時代に生まれ、「炭坑のまち」と「アートのまち」という二つの異なる宇部の顔を象徴する存在として歩んできました。それぞれまったく異なるように見えるこの二つの歴史を重ね合わせると、石炭を掘り、生活を営んできたことに誇りを持ち、炭鉱の遺構を記念館(モニュメント)として未来に受け継ごうとしたエネルギーと、芸術を欲し、豊かな生活空間をつくりだそうと野外彫刻(モニュメント)に夢を駆けたエネルギーは、宇部の土地に生きる人々の共通した生へのエネルギーであることが見えてきます。未来を夢見て、郷土に愛情を注いだ当時の人々の熱意は、コロナ禍という不安な時代を生きる私たちに、大きな力を与えてくれるに違いありません。

石炭記念館について

宇部市はかつて石炭によって栄え、最盛期の1940(昭和15)年には、年間約430万トンの石炭が掘り出されていましたが、1950年代に起こったエネルギー革命により1967(昭和42)年を最後に市内の炭鉱はすべて閉山しました。やがてその石炭のもたらした多大な恩恵に感謝し、幾多の貴重な文献や機材を整備して石炭産業を永く後世に伝えようと、県、市および石炭関係者をはじめ、多くの市民の寄付金によって、閉山から2年後の1969(昭和44)年11月1日、宇部炭田発祥の地である常盤湖畔に、全国に先がけて石炭記念館は開館しました。収蔵品は2007年度(平成19年度)に経済産業省の近代化産業遺産に選ばれています。また、地上37メートル、海抜65メートルの展望台からは常盤湖やときわ公園はもちろん、市街地や瀬戸内海を望むことができます。(新型コロナウイルス感染症拡大防止のため現在、展望台は閉鎖しています。)

500_IMG_7750.jpg 500_28-444 東見初埠頭積込場(学びの森くすのき所蔵)赤本p163.jpg

左:石炭記念館の蒸気機関車D51と竪坑櫓を利用した展望台 左:炭都の風景(遠方に現在の展望台となった竪坑櫓が見える)

UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)について

UBEビエンナーレは戦後のまちの美化と心の豊かさを求める市民運動をきっかけとして、1961年に始まった日本初の大規模な野外彫刻の国際コンクールです。湖を望む緑豊かなときわ公園を舞台に、2年に一度開催されています。毎回、国内外アーティストが参加し、見て触れて楽しむことのできる野外彫刻が会場を彩ります。展覧会終了後、出品作品の一部は宇部市のコレクションとして市内各所に恒久設置される仕組みで、これまでに市内に設置された野外彫刻は約200点。まちづくりにアートを取り入れた先駆的な試みとして、歴史的にも高く評価されており、次回の第29回展をもって野外彫刻展60周年を迎えます。(新型コロナウイルス感染症の影響から、予定していた公募は1年延期となっています。)

500_A0080-0003_m.jpgのサムネイル画像 500_IMG_7246.jpg 

左:彫刻展開催のきっかけとなった小さな野外彫刻のレプリカ「ゆあみする女」ファルコネ作 右:宇部をテーマに1962年に制作された「蟻の城」向井良吉作

展覧会の3つのポイント

初期野外彫刻

江口週の「砂上櫓」は第1回現代日本彫刻展(1965)の大賞作品となる記念碑的な作品です。船をモチーフにしたこの作品を、会場を入って最初の展示室に展示します。船は、どこからか来て、どこかへと向かう存在。2020年の現在から1955年の世界へ、鑑賞者を誘います。このほか、メインの展示室には、コンクリートによる初期の野外彫刻作品を展示します。当時安価な新素材として期待されたコンクリート。可塑性の高いこの素材を用いて、新たな表現に挑戦しようとした作家たちの息づかいを感じることができます。

500_m_IMG_0292.jpg スクリーンショット 2020年08月20日 19.00.56.png 500_m_P1358 土谷 武 2-4.jpg 左から:江口週「砂上櫓」(1965)、小谷謙「記念碑」(1961)、土谷武「門V-a」(1963)

グラフィック・デザイナー 粟津潔によるポスター

粟津潔(1929-2009)は、独特の色彩と表現で、戦後日本のグラフィック・デザインを牽引し、メタボリズム(当時の若手建築家や都市計画家等による建築運動)の結成にも参加した、多才でユニークなデザイナーです。様々なポスターや本の装幀をはじめ、パフォーマンスや空間デザイン等も手がけました。現代日本彫刻展(現:UBEビエンナーレ)の第5回展(1973)から第21回展(2005)までのポスターデザインは粟津潔によるもので、ポスターには、野外彫刻展の告知という枠を超えて、急激に近代化する当時の社会の様相が現れています。

ed_5回本展B1.jpgのサムネイル画像  第5回現代日本彫刻展ポスター

炭坑絵画

炭坑を描いた絵といえば、日本で初めてユネスコ記憶遺産の登録を受けた福岡県田川市の山本作兵衛を思い出す方も多いことでしょう。自らも炭鉱員であった作兵衛の絵は、炭坑での日々の労働と生活の様子を記録したもので、日本各地の炭坑には、それぞれに特徴のある炭鉱画が残されています。宇部市の石炭記念館に収蔵されている絵画は、主に1950年代後半から、最後の炭坑が閉山した1970年代前半にかけて描かれたもので、消えゆく炭坑町の姿を記録した風景画であることが特徴です。描かれた風景の中には、繰り返し竪坑櫓が登場します。宇部は海底炭坑であったため、地中深くにある石炭を地上に捲き上げるための櫓が、市内にいくつもありました。炭鉱の閉山とともにこの櫓も徐々に解体され、まちは炭都から工業都へと変貌を遂げていきます。櫓はいわば、地上から見える唯一の炭鉱町のシンボルだったといえます。

sq_戸野昭治郎「東見初炭鉱㈯」(1957年/鉛筆、水彩・紙)のコピー.jpgsq1000_木村英雄「廃墟 三」(1970年/油彩・紙)のコピー.jpg左から:戸野昭治郎「東見初炭鉱 7」(1957)、木村英雄「廃墟 3」(1970)

関連事業

石炭記念館×ときわ湖水ホール アートギャラリー スタンプラリー

2施設をめぐって4つのスタンプを押すと、かわいいポストカードが完成するスタンプラリーを開催します。各施設の開館時間内にお越しください。

実施期間:2020年10月16日(金)〜11月23日(月・祝) 火曜日休み・ただし11月3日は実施します。
開館時間:アートギャラリー 10:00〜16:00、石炭記念館 9:30〜17:00 参加費:無料

石炭×彫刻 WEBコラム

会期中にUBEビエンナーレ公式ホームページで、石炭×彫刻をテーマにしたWEBコラムを連載します。
https://ubebiennale.com

UBEビエンナーレ彫刻の丘ライトアップ

第28回UBEビエンナーレの野外彫刻をライトアップします。

点灯期間:2020年10月16日(金)〜11月23日(月・祝)18:00〜22:00
場所:UBEビエンナーレ彫刻の丘

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