メニュー

ときわ公園

logo

ときわ動物園

ときわ動物園
11月4日 動物園の健康診断
HOME > ときわ動物園 > 飼育員ブログ

11月4日 動物園の健康診断

(カテゴリ:) (投稿日:2025年11月04日)

みなさま、こんにちは!獣医師のたかばです。
近頃急に冷え込んできましたね。体調には十分お気を付けください!

写真①.jpg

↑最近のまゆげ。寒くなって少し冬毛に変わってきたかな?

突然ですが、実は私、今月末に健康診断の予定で、今からすでにドキドキわくわくしています。
ヒトはこんな太い針で採血されるのか!とか、動物でも気軽に血圧測定できたらいいのに!とか、獣医師としては色々と考えさせられる場でもあるのです。
ということで、今回は当園で行っている健康診断についてのお話をしようと思います!

ときわ動物園では、動物たちの正常な状態を知るため、また、体に異常が起きていないかチェックするために定期的な健康診断を実施しています。
それでは早速、ボンネットモンキー「カッパオス」の健康診断の様子をのぞいてみましょう!

写真②

↑人も動物も安全に、きちんとした検査を行うために全身麻酔をかけます。
あられもない姿ですが・・・ぐっすり眠っていますね!

写真③

↑個体に埋め込まれているマイクロチップの番号を読み取り、個体の確認を行います。
この個体が本当に「カッパオス」であるか、番号でチェックするのです。
39頭いるボンネットモンキーを外見だけで見分けている飼育員さんたちは本当にすごい!

写真④

↑胸囲を測定している人と、歯を観察している人がいます。
それにしても手がたくさんですね。
動物1頭に対し、だいたい3-4人で麻酔、検査を行っています。
短時間で麻酔を終わらせるために、できるだけ同時進行でいろんなことをしちゃうのです。

写真⑤

↑カッパオスの歯はこんな感じ。
少し汚れていましたが、問題がある歯はありませんでした。
犬歯がするどくて立派ですね!ちなみにメスだともっと小さいかわいい犬歯です。

写真⑥

↑エコー検査を行っています。腹腔内臓器の異常がないかチェックしています。
他にも、血液検査やレントゲン検査、尿検査、便検査なども実施します。
約1時間でできる限りの採材、検査を行って麻酔を終了します。
このように飼育員さんや獣医師同士で協力して、動物たちの健康管理に努めています!
まだまだ健康診断についてのお話は尽きませんが、今回はここまで!

<おまけ>

写真⑦

↑健康診断時に撮影したシロテテナガザル「メリー」の手。シュッとしていてかっこいい。
とても長く見える手ですが、測ってみると18cmと私と全く一緒!
なんだか親近感が湧きました。
しかし、手の幅は私の圧勝です。
こんなに細い手で木にぶら下がることができるなんて、動物って本当におもしろい!


担当:たかば

← 前の記事へ

  • Twitter
  • facebook
  • YouTube