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6月19日 傷病鳥獣保護レポート:カワラヒワを放鳥しました
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6月19日 傷病鳥獣保護レポート:カワラヒワを放鳥しました

(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2021年06月19日)

先日保護されたカワラヒワを無事に放鳥(自然にかえすため、鳥を放すこと)することができました。

  

まず、みなさんはカワラヒワという鳥を知っていますか?

20210605.jpg

日本だけでなく東アジア全域に生息する、スズメよりやや小さな鳥で、主に植物の種を食べてくらしています。

一見地味ですが、翼を広げると黄色い羽が見え、よく見るととてもかわいらしいですね。

 

 

さて、このカワラヒワは5月末に山口市内で保護されてときわ動物園に搬送されました。

草むらで動けなくなっていたところを救護者の方が見つけてくださったそうです。

 

獣医師が診察してみると、左の翼の一部が脱臼していました。

他には目立った外傷はなく、何かにぶつかってしまったようです。

ぱたぱたと羽ばたくことはできるものの、すぐに落ちてしまい、しっかりと飛ぶことはできない状態でした。

 

小さな鳥の細い骨の脱臼なので、うまく治るかどうかは微妙なところ。

できるだけ安静にしてもらうように翼をテーピングで固定してしばらく様子を見ることにしました。

20210617.jpg

テーピングを外す直前の様子(とても元気で少し包帯がほつれてしまいました...)

 

数日後、獣医師に診てもらい、飛べるかどうかを確認するため診療所内で放してみました。

すると、すぐに高く飛び、見違えるほど回復していました。

20210615.jpg

診療所の掛け時計の上にぴょこんとのっています

 

そこで一昨日、保護された場所の近くに放鳥をしてきました。

ケージを開くとあっという間に飛び立ち、すぐに見失ってしまいました。

元気に過ごしてくれることを祈っています。

 

 

ケガや病気で保護されてくる野生動物は、運ばれてきた時点で弱っている場合も多く、治療をしても助からないこともたくさんあります。

今回は獣医師の適切な処置と、なによりこの個体がとても元気に頑張ってくれたおかげで放鳥することができました。

救護者の方にも改めて感謝いたします。

 

 

最後に、傷ついた野生動物を見つけたら、すぐに保護せずにまずはご相談ください。

野生動物は家庭で飼育するペットとは違い、人から距離をとって自然の中でくらしています。

状況によっては、保護をせずそっとしておいたほうがよい場合もあります。

また、すでに保護した後でも、すみやかに適切な処置を受けることで自然にかえせる可能性が高くなる場合があります。

より良い対応、より良い野生動物との関わり方をいっしょに考えていきましょう。

 

宇部市ときわ動物園 TEL:0836-21-3541

※当園は、山口県の鳥獣保護センターです。

 県外で保護された動物の受け入れはおこなっておりませんので、山口県外の方は各都道府県の相談窓口をご利用ください。

 

担当:かわで

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