UBEビエンナーレ
UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)とは
緑と花と彫刻のまちとして知られる山口県宇部市。宇部市では、戦後の復興期、まちの美化と心の潤いを目指す「緑化運動」「花いっぱい運動」が展開される中で、自然と人間との接点としてまちに彫刻を置こうという「宇部を彫刻で飾る運動」が市民運動として広がり、これを受けて、1961年に大規模な彫刻展「宇部市野外彫刻展」が開催されました。
以来、名称を変えながらも2年に一度のビエンナーレ方式により開催を続け、2011年の第24回展で通算26回、50周年を迎えました。21世紀に入ってからは、国際展形式を取り入れ、海外作品も積極的に募集しています。
現在、UBEビエンナーレは、日本最大級の野外彫刻の国際コンクールとして展開しており、宇部市所蔵の野外彫刻作品は、国内屈指のコレクションとしてますます充実しています。
国内屈指のコレクション
宇部市が、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)を通じて築き上げてきた彫刻コレクションは、屋内外を含め400点に及びます。それらは中心市街地や駅前の広場、市の主要な施設や空港の敷地内など、さまざまな公共空間に設置しており、市内広域に広がる巨大な美術館として楽しむことができます。
特にUBEビエンナーレの会場でもあるときわ公園には、園内整備により集中的な作品の設置を行っており、そのまま野外彫刻の半世紀の歴史を感じることができます。その膨大なコレクションは、戦後日本の彫刻史や作品の変遷を示すとともに、社会の情勢や思想も映し出しています。
・宇部駅(現:宇部新川駅)前 (当時の様子)