なんだか親近感のわく植物「クサントソマ」
皆さま、こんにちは。今日もじめじめと暑いですね。
今日は私たちコンシェルジュの間で最近話題となった「クサントソマ」についてご紹介したいと思います。
クサントソマはサトイモ科で、熱帯アメリカゾーンのシンボルツリー、パラボラッチョの近くに植栽されています。
どうして話題になったのかといいますと、この葉の表面には驚くべき秘密が隠されていたからです。
ある時、水やり後の葉の表面をなんとなく見てみると、水滴がコロンと可愛らしく葉についていて、それがまるで撥水加工を施しているかのような見事なはじきっぷりだったのです。もちろん当館ではそのようなことはしませんし、特別な薬なども使用していませんので自然にそうなっているのですが、、、。
何故こんなにも水を弾くのか、気になり調べてみると興味深い結果が出てきました。ハス科やサトイモ科の植物の多くはレンコンやイモができますよね。その地中深くにあるレンコンやイモに栄養を与えるためには、葉をきれいに保つことが重要です。葉の表面に付着する小さな虫や細菌等を洗い流すことで自身を守り、光合成を効率よく行い、下まで栄養をいきわたらせる。このような現象を「ロータス効果」といい、ハス科の植物とクサントソマのようなサトイモ科の植物にも同様の効果がみられるそうです。そしてこの効果は私たち人間の生活にも応用されています。例えば、米粒が付かないしゃもじ。中身が付着しにくいヨーグルトのふたなど。私たちの身近にあるものにも植物の効果が使われているんですね。
ちなみにこの「ロータス効果」はあまり長続きせず、新しい葉は水をよく弾きますが、古くなってきた葉は水を弾く効果が弱まるようです。
※下の写真は新しい葉の水滴
※下の写真は古い葉の水滴
皆さま、この二つの葉の違いにお気づきでしょうか。
新しい葉の方が水滴がまん丸でコロンときれいな形をしており、今にも転げ落ちそうですよね。対して古い葉の方はきれいな形の水滴もありますが、葉に水滴がペチャっと付いた感じが目立ちます。
これを見たコンシェルジュの一人は「若いときは水をよく弾くけど、年を重ねると水を弾くというよりは、よく浸透していく。なんだか人間みたい」と笑っていました。
是非皆さまも実際にお越しいただき、驚くべき効果を見てくださいね。
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