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2月8日 飼育員の考えごと(また去年からふりかえります)
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2月8日 飼育員の考えごと(また去年からふりかえります)

(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2019年02月08日)

前回、ブログ「飼育員の考えごと」で去年のタヌキのことをふりかえりましたが、

今回はオシドリで去年をふりかえりたいと思います。

(またふりかえるんかい!ってツッコミはなしでお願いします。)

去年の6月、ときわ動物園がグランドリニューアルオープンしてからの新展示場で

はじめてオシドリの雛が孵りました。

オシドリ雛.JPG

雛7羽は親鳥のもとで、

オシドリ親子.JPG

すくすくと育ち、

今では、立派な大人と同じ大きさにまで成長しました。

オシドリ成長・冬.jpg

そして嬉しいことに仔どもたちで雄だった個体は

換羽をし、とてもキレイな冬羽の姿になってくれました。

オシドリは毎年夏羽・冬羽と換羽があり、今の時期がオスは一番きれいな時期です。

現在、10羽のオシドリたちが山口・宇部ゾーンにいます。

父親と4羽の雄息子たちのきれいな冬羽の姿をみることができます。

(雛の残り3羽は雌でした。こちらも元気に大人と同じ大きさに成長しています。)

(写真の3羽は雛だった個体たちです)

環境を整え、雛が孵り、無事成長し、そして、雄らしくちゃんと換羽してくれる。

この成長と生活の流れが何事もなく過ぎていくことに飼育の仕事の充実感を得ます。

しかし、充実感を得て終わり、ではいられません。

オシドリの雛たちが成長したことで、

親子から今度オシドリの群れとなり、成個体同士のライバルとなります。

展示場.jpg

飼育しているこの展示場はこのままで大丈夫なのだろうか?

闘争は起きないか?飼育スペースと個体の密度は大丈夫?

飼育羽数が増えたから、給餌量は?内容は?給餌回数は?

止まり木の位置は?本数を増やした方がいいのか?

クロツラと同居.jpg

泳ぎが得意で、木の上にも止まるオシドリと

浅瀬や干潟にいることが多く、岩場に止まることの多いクロツラヘラサギと

同居飼育を継続するには、このままのレイアウトでいいのか?

池の水深はどうだろうか?

などなど・・・考えることがたくさん。

動物をしっかりと観察して、考えて、これからも飼育に力を入れていかなくてはいけませんね!

飼育員の考えごとは続きます。

オシドリたち、今が一番きれいな時期です。

ぜひ、このキレイな姿を見に、ときわ動物園へお越しください。

お待ちしております(^0^)

(クロツラヘラサギもよろしくお願いします。)

担当 坂口

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