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9月2日 まつりだワッショイ~飼育員編~
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9月2日 まつりだワッショイ~飼育員編~

(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2017年09月02日)

8月29日の獣医さんのブログ、読んでいただけましたか?

手順を知ってはいましたが、活字で、見るとより大変さが伝わってきます。

獣医さん、いつもありがとうございます!!

しかも単純作業の中に楽しみを見つけて...もう、涙ぐましい!

 

 

 獣医さんブログを読んでいなくてちょっと温度差感じるなって方は読んでからもどってきてください♡

今日のブログは、トクモンキー担当飼育員から獣医さんへのアンサーソング!

 

注:本ブログには「う〇こ」という言葉がたくさん出てきます。

  ちなみに伏字にするのもここだけです。

 

 

 

さてさて、獣医さんは大量の薬を準備する作業を「まつり」と呼んでいました。

獣医さんのまつりを本番とするなら、私たち飼育員は前夜祭と後夜祭を取り仕切っているようなものでしょうか。

 

 

獣医さんに薬を処方してもらうには、検査をして診断してもらうことが必要。

検査のためには、うんこが必要。

うんこを採るのが、私の仕事。

はじめの「まつり」は、これです!

 

トクモンキーたちは、2か月に1度すべての個体のうんこの検査をしてもらっています(ハヌマンラングールとシシオザルも)。

群れでくらすサルのうんこを検査に出すためには、どのうんこがどのサルのものか、はっきりと分からなければなりません。

つまり、サルがうんこをする瞬間を見ていなければなりません。

 

求めていない時にはもりもりうんこをしてくれるのに、じーっと見ているとなかなかどうして出ないうんこ...

そして私にもそのほかの仕事があるので、ずーっとうんこ待ちをしているわけにはいきません。

作業の合間にトクモンキーのところに行っては、うんこを待つ日々。

これが、隔月でやってくる静かなる前夜祭です。

 

 

そして、獣医さんのまつり本番。

 

 

そのあと必ずやってくるのが、いかにして薬を食べてもらうか...という、頭脳戦な後夜祭。

前置きが長くなりましたが、今日のブログは後夜祭に奮闘する飼育員のおはなしです。 

 

 

まず、獣医さんブログにもありましたが、この薬がとにかく苦い!

とびきり苦い!!!

サルが口にするものは自分の口にも入れてみる、を信条としているので、もちろんこれも。

 

............悶絶です。

「舌が震えるほど苦い」とは、うちの獣医さんは語彙力があるなあと感心したものです。

この苦さを知ってしまうと、与えた薬を吐き出されてしまっても

「そうだよねえ、こんなの無理だよねえ、いいよいいよ、おばちゃんが黙っといてあげる」と言ってしまいそうになります。

が、「まつり」に励んでくれた獣医さんのことを思えば、そういうわけにはいきません。

おっと、サルたちの健康のために、そういうわけにはいきません。

 

 

この苦ーい薬を食べてもらうために頭をひねるのも私の仕事です。

大好物で包んでみたり...

甘いもので味をごまかしてみたり...

(実際にはあの苦さをごまかせるようなものはなく、何をどうしても苦いです)

苦い薬と飼育員の死闘は、これまでもほかの飼育員がブログでご紹介してきましたね。

しかーし、今日お見せするのは新兵器!

 

 

じゃじゃん!

IMG_0042 (1).JPG

 

 

寒天!です!

 

実はこの夏、サルたちの水分補給のために甘酒をうすめてつくった寒天を導入。

それがとっても好評だったので、投薬にも使えるのでは?とひそかに準備していました。

まさか、こんなに早く出番がくるとは!

 

 

これまで、トクモンキーの投薬でよく利用していたのはゆでたサツマイモ。

なんといっても薬を混ぜやすいし、サルたちの好物です。

 

でも...トクモンキー全14頭(今年生まれのエリは投薬をしません)...

do5.jpg

こんなことに。

do6.jpg

薬を混ぜやすいように皮を取り除き、つぶして14等分し、シロップや細かく切ったリンゴなどで甘さを加え、苦い薬を混ぜて混ぜて混ぜて.........とっても時間がかかってしまうんです......

私の手際が悪いからかしら、と自分を責めたこともありました...

でもどうやら他の飼育員も時間がかかる&気が滅入る作業とのこと...

た、たのしくない。

 

獣医さんごめんなさい、私、この「まつり」楽しめません...

 

 

そんな時に現れた救世主が、寒天と、この製氷皿です!

do4.jpg

14個に分かれているんですよー!

トクモンキーは14頭!

神様ありがとう!

 

 

というわけで、この製氷皿で甘酒寒天をつくり、そこに薬を混ぜてみました。

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1日2回の投薬なので、製氷皿2枚分になりました。

 

できあがりはこちら!

do2.jpg

少しかじってみたらやっぱり苦いので不安もありましたが、この夏大人気だった新食感は強かった。

しっかり食べてくれました!

 

そして、1頭1頭に間違えないよう手渡していきます。

それぞれの検査結果と体重に合わせて処方してもらった薬なので、確実に食べてもらわなければいけません。

do.jpgdo1.jpg

 

薬を食べてもらえないのも困りますが、狙ったサルに狙った薬を渡すのもなかなか難しい作業です。

飼育員と獣医さんの8月の「まつり」、無事に昨日で終了しました。

今回の投薬の成果は上々で、べちゃーっとしていたうんこがコロっといいうんこになりました!

 

さて、楽しげに装ってはいますが、投薬に関わるあれこれは実際にはかなり地味なお仕事。

でも、こうした地味なことの積み重ねが動物たちの健康を維持しているんですよ~

 

目立たない裏側のお仕事を楽しめるかどうかは、自分次第!

毎日のお仕事や学校生活の退屈ななにかの中にこそ、あなたの「まつり」を見つけて楽しんじゃいましょう!

 

担当:かわで

 

 

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