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8月28日 傷病鳥獣保護レポート:キジバトを放鳥しました
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8月28日 傷病鳥獣保護レポート:キジバトを放鳥しました

(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2021年08月28日)

長く続いた雨が終わり、また夏の暑さが戻ってきましたね。

今日は、大雨が落ち着いてきたころに保護されたキジバトのお話です。

 

山陽小野田市の林の中で動けなくなっていたところを保護され、ときわ動物園にやってきました。

20210817.jpg

左の翼が不自然に開いていて、羽がたくさん抜けていました。

何かにぶつかってケガをしてしまったのかもしれません。

翼の根元は腫れて炎症を起こしており、骨折や脱臼が疑われました。

 

骨の状態を詳しく調べるためにX線撮影をしたところ、骨に異常はなかったのですが、意外なものが映っていました。

20210817素嚢部X線.jpg

細長い楕円形の小さなものが、首元(素嚢(そのう)という消化管の一部です)にみっちり...

 

これには獣医師もびっくり。

寄生虫ではないかと慌てましたが、実はその正体は小さな貝でした。

キセル貝.jpeg

キセルガイという巻貝の仲間のようです。

主に穀物を食べるキジバトですが、昆虫やミミズ、さらにカルシウム補給のために貝なども食べます。おそらく保護される直前に、大量にのみこんでいたのでしょう。

 

 

少し話がそれましたが、傷ついた左翼は脱臼と診断されました。

以前ご紹介したカワラヒワの脱臼ではテーピング固定をしましたが、このキジバトは元気があり、うまく固定が維持できない可能性が高いと判断して投薬による治療を行いました。

 

ばたばたするだけで跳び上がることができなかったのですが、翌日にはケージに設置したとまり木に上手にとまり、みるみる回復!20210819(2).jpeg

炎症もおさまり、左翼の開きも少なくなっています。

ブログ用比較.jpg

  

獣医師の診察の後、先日無事に山陽小野田市内に放鳥することができました。

救護者の方に改めて感謝いたします。

  

 

最後に、傷ついた野生動物を見つけたら、すぐに保護せずにまずはご相談ください。

野生動物は家庭で飼育するペットとは違い、人から距離をとって自然の中でくらしています。

状況によっては、保護をせずそっとしておいたほうがよい場合もあります。

より良い対応、より良い野生動物との関わり方をいっしょに考えていきましょう。

 

なお、ときわ動物園は8月27日から9月12日まで臨時休園ですが、傷病鳥獣に関するご相談や保護の受け入れは休園期間中も変わらず行っています。

 

宇部市ときわ動物園 TEL:0836-21-3541

※当園は、山口県の鳥獣保護センターです。

県外で保護された動物の受け入れはおこなっておりませんので、山口県外の方は各都道府県の相談窓口をご利用ください。

  

担当:かわで

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