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8月15日 マリコ、母になる
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8月15日 マリコ、母になる

(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2021年08月14日)

ブログでの報告が遅れてしまいましたが、

6月7日にパタスモンキーのマリコが赤ちゃんを産みました!

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ただ「お知らせ」でご報告したように、マリコだけではうまく子育てができず

バックヤードで飼育員がお手伝いしながらの子育てとなりました。

 

「あれ?野生動物ってこどもを産んだら、すぐに自分で子育てができるんじゃないの?」

と思われた方も多いと思います。

もちろん、飼育員のお手伝いがなくても子育てできる個体もいますが、

様々な事情で自分ではうまく子育てができない個体もいます。

 

実は、野生動物だからといって本能だけで子育てをしているのではありません。

同じ群れの中で他の個体が出産・子育てをする様子を見たり、

その赤ちゃんに接したりすることで少しずつ子育てを学んでいくんです。

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マリコの場合、同じ群れの中で出産をした個体がいなかったことから、

子育てを学ぶ機会があまりなく、

そのため赤ちゃんをどうしていいのか分からなかったのかもしれません。

興奮して尻尾を咥えてしまい、上手に抱くことができませんでした。

そこでひとまず親子を離し、落ち着いてから檻越しのお見合いを始めました。

7.png

マリコは当初コドモにあまり興味を示さなかったため、

飼育員が見守りながらだっこの練習を行いました。

コドモは必死にお母さんのおっぱいを探してしがみつきます。

最初はマリコが手を添えてあげることもなく、

コドモが逆さまになってしまったりしていました。

しかし、時間が経つにつれてだんだんとマリコの方もコドモを気にするようになり、

ついにはしっかりと手を添えて抱き寄せるようになりました!

飼育員、感動の瞬間です!!

4.jpg

その後も一緒に過ごす時間の中でマリコにも徐々に母性が芽生え、

じきに飼育員がコドモに触ることも嫌がるようになりました。

しばらくは夜だけ飼育員がコドモの面倒をみていましたが、

そのうち夜もマリコにお任せできるようになりました。

今ではすっかり母の貫禄のマリコ。

しっかりと親子しています!

5.JPG

マリコがだんだんと「母」になっていく様子はとても感動的でした。

 

今はバックヤードに親子2頭で暮らしていますが、

いつか展示場に戻って皆さんに会える日を楽しみにしています!

気長に待っていてくださいね。

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担当:田村

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