8月12日 おから団子とテナガザル
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2026年08月12日)
みなさんこんにちは! 飼育員の池田です! 気づけばもう夏の真っ只中。外に出るとすぐ汗だくになりますね...
シシオザルの展示場に羽化したてと思われるクマゼミがいました。 セミ達の声が響くと真夏の空気を感じますね。
さて、今回はタイトルにある通り、おから団子とテナガザルの話です。
早速ですが、みなさんおからって食べたことありますか?最近はスーパーに並んでいないことも多くなってきたようで、食べたことがない方もいるかと思います。
おからとは豆腐を作る際に、豆乳を絞った際の残りかすのことを指します。色がウツギの花に似ていることから「卯の花」と呼ばれることもあります。
実は現在、ときわ動物園ではテナガザルの餌を変更しています。
というのも、AZA(アメリカ動物園水族館協会)の公開している資料によると、テナガザルの餌では果物の割合を全体量の0~20%の範囲とし、他の野菜などを10~30%、イモなどの根菜類は0~20%までに抑えるなどなど、餌や栄養に関する推奨値がいろいろ書かれています。
野生下で食べている果物に比べて、スーパーなどで売られている果物は糖分が多く、繊維質が少ないため、果物の与えすぎは健康への懸念があるためですね。
シロテテナガザルのレモンとテツロウの餌の構成を見てみると

(グラフのみですみません...)
推奨されている割合に比べると果物が多く(約40%)、野菜が少ないですね。こちらを推奨値に近づけつつ、まずは栄養組成とカロリー量を考え、次に好みや個体の情報(年齢、運動量ex...)などを基に餌を構築していきます。
色々考えた結果完成した、レモンとテツロウの新しい餌がこちら

バナナを残しつつリンゴを減らし、果物を全体の20%以下に抑えています。また、セロリ、ハクサイ、トマト、カボチャが新たにメニューに加わり、野菜多めの割合になっています。
しかし、果物を減らすと必要なカロリーの確保が難しいという問題点があります。
そこで、高たんぱくで低デンプン、さらに食物繊維が豊富に含まれている餌として、今回、おからを餌メニューの一つとして選びました。
そしてボウルの右側にある団子、実はこれがタイトルにあるおから団子です。どうやって作っているのかというと
フードプロセッサーにおからと茹でたサツマイモを入れて

混ぜて

団子状にして完成です!

これを現在7頭分作っているのでなかなか大変です。
まだ餌を変更してから日が経っていないので、それぞれの個体の様子を観察しつつ、餌変更による影響を見ていければいいなと思うのでした。
おから団子を食べるレモン
最後まで読んでくれた方へおまけ
消灯する前こちらに目線を向けるテツロウ
担当:池田




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