7月9日 エコー検査ができるようになりました!!
(カテゴリ:獣医師の雑談) (投稿日:2022年07月09日)
皆さん、こんにちは!
ときわ動物園がある山口県は梅雨明けが発表されました!
観測史上最短だそうです。これからは本格的に夏が始まりますね!
みなさんも熱中症には気を付けましょう!
暑さを避ける! こまめな水分補給!
動物園の動物たちも日陰で涼んでいます。
動物も飼育員も健康が第一です!
さて今日は動物の検査についてのお話です。
飼育員が具合の悪そうな動物を見つけると、獣医師がどこが悪いのかを検査します。
検査にはいろいろな種類があります。
動物の様子に合わせてどんな検査をするかを決めます。
聴診器などをつかったからだの検査、血を抜いて調べる血液検査、うんち、おしっこの検査、
おなかの中を見るレントゲン検査、エコー検査・・・などなどです。
その中でも、今日はエコー検査のお話です!!
そもそもエコー検査って何でしょうか??
エコー検査は、超音波検査とも言います。
動物の体の表面に超音波プローブという道具を当てて、超音波を出して、
体の中からはねかえってくる超音波を画像として映し出すものです。
超音波とは人間の耳には聞くことのできない高い音のことです。
簡単に言うと、エコー検査とは、
人間には聞こえないほどの高い音を使って体の中をみる検査です。
妊娠中の健診で、おなかの赤ちゃんの様子をみるのに必要な検査なので、
お母さんたちにはおなじみの検査ですね。
動物でも、体の中に石ができているのを確認したり、心臓の動きをみたりすることができます。
このエコー検査は『超音波画像診断装置』というお高い機械が必要なのですが・・・
実はこの4月に、宇部興産中央病院様からご寄付していただきました!!!
ありがとうございます!!!
人の病院で使われていた機械ですが、動物にも同じように使うことができます!
超音波画像診断装置
超音波プローブ:これを動物の体に当てて検査します
これはパタスモンキーのおなかの中をみている写真です。
このサルはメスなので、おなかの中に赤ちゃんがいるかどうかもみています。
おなかの中に元気な赤ちゃんがいたようです!
心臓がドクドクしていました!
無事、生まれました!!
今はバックヤードで飼育員が母親の手助けしながら、子育てをしています。
元気に育っています!
公開までおまちください!!