4月1日 学会に参加してきました!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2018年04月01日)
今日は4月1日!
というわけで、エイプリルフールネタを仕込んでおこうと思っていたのですが...
なんだかすべりそうなので、まじめなお話!
3月30日に東京大学で開催された「2018年度 日本家畜管理学会・応用動物行動学会 春季合同研究発表会」に参加してきました。
昨年取り組んだ、人工哺育で育ったハヌマンラングールのおとなとの社会関係についてのポスター発表も。
(山口県立宇部高等学校と東海大学農学部の伊藤教授との共同研究として実施しました。ありがとうございました!)
ウシやニワトリなどの家畜、マウスなどの実験動物、ペットとして飼育されているイヌやネコ、そして動物園でくらす展示動物、野生動物。
ヒトのまわりでくらす様々な動物たちに関する研究が発表されました。
私は研究経験がほぼないので、手法や着眼点、様々な視点からの考察を学び、ご意見やアドバイスもたくさんいただき、とても勉強になりました。
さて、「どうして動物園の飼育員が研究をするの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、動物園でくらす動物たちは見る人を癒してくれたり楽しい気持ちにしてくれるためだけに飼育されているのではありません。
動物園には、楽しみ癒される「レクリエーション」、野生動物を絶滅からまもる「種の保存」、動物たちについてより深く知っていただく「教育」、そして「調査・研究」という、4つの役割があります。
調査・研究は、種の保存や教育においてもとても大切な要素。
ときわ動物園では、みなさんに動物たちを見ていただくことを通じて、動物たちがくらす自然環境について一緒に考えられるようにしていきたい!と思っています。
そのためには、
★野生ではどんなところにくらしているの?
→動物園の環境をどう変えたら、野生の姿を再現できるんだろう?
★どんな行動をしているの?
→野生で観察される行動を動物園でも見られるようにするにはどうしたらいいんだろう?
★どんなものを食べているの?
→健康に楽しくくらしてもらうためには、動物園ではどんなエサをあげればいいんだろう?
★どんな生理機能をもっているの?
→健康にくらしてもらうためには、どうしたらいいんだろう?
★どんな知能や感覚をもっているの?
→快適に楽しくくらしてもらうためには動物園にはどんなものが必要で、どんなことに気を付けなければいけないんだろう?
★動物同士の関係はどう?動物と人との関係はどう?
→楽しくいきいきとくらしてもらうためには、どんなふうに動物たちと付き合っていったらいいんだろう?
★お客様は動物のことをどんなふうに見ているんだろう?動物園で何を感じたんだろう?
→動物園からのメッセージが伝わりやすくするためには、どんなふうに発信したらいいんだろう?
......などなど、動物園が、動物たちとお客様にとってより良いところであるために欠かせない様々なことを研究し、工夫していく必要があります。
当たり前ですが、
動物たちにとってより良い環境にして楽しくくらしてもらえたら、私たちはよりいきいきした動物たちを見ることができます。
それって、私たちにとってもうれしいことですよね。
さらに、動物園でくらす動物たちのことは、まだまだわかっていないことだらけで、個人的にもとってもわくわく。
知らないことを知るって、とっても楽しい!
そんな発見や知る楽しさもみなさんと共有していけるように、飼育員による研究活動や科学的な取り組みについても、少しずつご紹介していきたいと思います!
はっ...動物の写真がぜんぜんなかった!!!
まったく関係ないですが、本日のリンダです!
動物たちの健康でしあわせなくらしのため、充実した動物園をつくっていくため、研究活動についてもご理解いただき、応援していただけるとうれしいです!
担当:かわで




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