柿とエリマキキツネザルとうんちのお話
みなさん初めまして!新人飼育員のかのえです。
10月になりましたが、日中はまだまだ暑い日が続きますね。
秋はまだかな?って感じがしますが、先日秋を感じる出来事があったためご紹介させていただきます!
ときわ動物園には柿の木が植えてあるのは知っていますか?
山口宇部ゾーンのタヌキの展示場前と、ニホンザルの展示場前の2本植えてあります。
そのうちの、ニホンザルの展示場前の柿が早くも色づいてきたため、先日収穫をしました!
そして、今回の主役は・・・こちらのエリマキキツネザルたちです!
どうして急にエリマキキツネザルが出てくるの?というと、エリマキキツネザルは生態系の役割のなかで「種子散布者」という重要な役割を担っています。
簡単に言うと、食べた果物の種をうんちとしてそのまま出すことで、植物の種を遠くまで運ぶことに貢献しているんです!
えらいですね~(*゚0゚*)
エリマキキツネザルの生息するマダガスカル島には残念ながら柿は自生していませんが、柿には立派な種があるぞ!ということで、実際に種がついたままの柿をエリマキキツネザルたちに食べてもらいました。
(ヤシの実で作ったフィーダーに柿を入れています)
甘くておいしいのか、フィーダーを鷲掴みしながら夢中で食べていました!
約3時間後にエリマキキツネザルがいたお部屋をみてみると・・・
少しわかりにくいですが、赤丸のところを見ていただくと、しっかりうんちとともに柿の種が出てきていることがわかります!
わたしたちヒトは消化するのに24時間程かかるといわれているため、消化スピードの速さにも驚きですね。
このようにエリマキキツネザルはうんちを見れば今日何を食べたのかすぐわかります。
みなさんも来園した際にエリマキキツネザルのうんちを見かけることがありましたら、今日は何を食べたのかなと推理してみるのも面白いかもしれませんね!
ちなみに、おとなりのワオキツネザルたちにも柿は大人気でした。
担当:かのえ