HOME > ときわ動物園 > 飼育員ブログ > １２月１７日　シシオザル2015総集編

１２月も半ばを過ぎてかなり寒くなりましたね。
夏は暑がり、冬は寒がりのなまけものなわたしには厳しい季節になってきました。

外は寒いですが、あたたかい事務所で元気にブログ更新！
張り切っていきましょう！
今日振り返るのは、シシオザルの２０１５年！
まずは、リニューアルした新しい展示場で、ほぼすべてのお客様を驚かせ、ざわめかせたコレ！

インドや東南アジアの果物で、シシオザルの大好物・ジャックフルーツ...の、つくりもの。
中には10種の野菜とバナナ、リンゴで作った飼育員特製グリーンスムージーを入れています。
というところまでは、動物園やブログの常連さんならご存知のはず。

しかし今、このジャックフルーツは展示場にはありません。
ちょっとさみしい...
実は、遊び大好き、かじるの大好きなシシオザルたちが あれこれいじってみたりがじがじしてみた結果...

このとおり、まっぷたつ...

ということで、さみしいですがメンテナンスのためしばらくジャックフルーツはおあずけです。
寒くなって実が落ちたということにしておきましょう！

 

 
そして、１頭で暮らしているガッツ。
今はこんな姿ですが、

6月頃はこんな姿、

1年前はこんな姿でした。

明らかに体格が良くなって、毛並みも良くなりましたよね！
エサの見直しや環境の変化、トレーニング、エンリッチメント、お客様に声をかけていただく刺激など、色々な要素がプラスに働いたようです。
たてがみ復活大作戦、ひとまず成功！

でも、まだまだ課題はいっぱい。
見た目はかっこよくなりましたが、同じところをうろうろしたり、せわしなく動き回っていることが多く落ち着きのないガッツ。
わたしたちも工夫をしていますが、ガッツにとって動物園はまだま退屈なところのようです。

これからは、やむを得ず１頭でくらすガッツがもっと楽しくいきいきと過ごせるように、そして他の２頭と一緒にくらせる日がくるように、努力していきます！

 

そして実は最近...もう１頭のオス、レタスの下半身の毛並みが...良くない...

退屈しのぎに自分で毛を抜いてしまうくせがあり、手の届くところの毛が薄くなってしまっているんです。

今年はガッツのたてがみ大作戦！でしたが、来年はレタスの下半身大作戦！（なんだかびみょうなネーミング...）

 

もちろん見た目だけで良い状態だと言い切れるわけではありませんが、健康状態を見るひとつの目安として、動物たちの毛並み、体格、そして表情がいきいきいているか？などに注目して動物園の動物たちを観察するのも楽しいですよ！

 

 

 

そして、今年一番の悲しい出来事、ヒロの赤ちゃんの死亡も、語らないわけにはいきません。

出産後、ヒロは大事にだっこしていたのですが、なかなか授乳が確認できませんでした。
赤ちゃんは徐々に弱ってしまい、やむを得ずヒロから取り上げて人工哺育に切り替えましたが、残念ながら亡くなってしまいました。

妊娠中からたくさんのお客様に応援していただいており、残念な結果となってしまったことを本当に悔しく思っています。

しかし、悲しんでばかりはいられません。

 

実は、ヒロのお腹には次の赤ちゃんがいるようなのです。

見た目にわかるくらいお腹がふっくらしてきました！

妊娠判定は行っておらず、ヒロの発情時期と同居しているレタスとの交尾行動の確認、体重の増加などから判断したもので、正確ではありませんが、予測が正しければ３月から４月頃に出産予定です。

今年、昨年と２回連続で出産後間もなく赤ちゃんが死亡する事態が続いており、次の出産も難しいものになりそうです。
でも！今回は作戦があるんですよ！
ヒロと一緒に準備をすすめていますので、あたたかく見守っていただけるとうれしいです。
うれしいご報告を待っていてくださいね！

担当：かわで