HOME > ときわ動物園 > 飼育員ブログ > 10月14日　バラの花？

突然ですが、またも動物ではありませんが、この写真は何だかわかりますか？
まるでバラの花のようです。
これは、ヒマラヤシーダー（ヒマラヤスギ）の実です。「スギ」という名前がついてますが、マツの仲間です。つまり、これは「まつぼっくり」なんです。このヒマラヤシーダーのまつぼっくりが特にバラのようにみえるので、「シーダーローズ」と言われています。
クリスマスリースにつかわれたりしますね。買うと高いんですよ~

動物園の中では、テナガザルの島の南側にとても大きい木があります。もしかしたら園路沿いに落ちて転がっていることがあるかもしれません。拾えたらラッキー！

写真のような球果と呼ばれる実ができて、まつぼっくりになりますが、乾燥すると鱗のようなものがバラバラと落ち、てっぺんの残ったところが、バラのように見えるところです。つまり、普通に私たちが見るまつぼっくりは全部くっついてコロンと卵型をしていますが、ヒマラヤシーダーのまつぼっくりは、下の方の鱗がはずれています。その中にちゃんと種もあります。

プロペラのようなものがついていて、くるくる落ちます。
だから・・・そのそばで出た芽も見つけちゃいました。大きくなってこの実をつけるまで、30～50年かかるそうです。

動物園のバラの花、みつけてみてくださいね。

担当：むらた